2014年5月15日木曜日

外国人演出家が演出する日本語の芝居

外国人演出家が日本語の芝居を演出する...って
どう進めて行くのだろう?と
疑問をもたれている方も多いのではないかと思います。

制作側でする準備としては、
日本語の台本(上演台本)と英語台本(原文)
両方とも全ての台詞に番号をふっておくことが多いです。

すると、演出家の方で「一幕の何番から!」という進行が出来ます。

今回も、両方の台本の台詞に番号をふってます。
日本語台本

ルヴォーさんは英語の台本を手にし、
当然ながら、役者さんは日本語の台本を持って、
一つ一つの台詞を確認しながら、稽古をして行きます。

英語だと一つの単語が多くの意味をもつことが多いので、
ある台詞が、実は深い意味を持っていたり。

稽古では、日本語でも同様の深みを出すよう、試行錯誤の連続です。

特に、ルヴォーさんは、日本語の「音」を大切にされ、
日本語の台詞の細部にまで、非常に拘られます。
(そして、実はかなり日本語が聞き取れるようです!)

外国の劇だからよくわからない」だとか
きっと良い物なのだけど、高尚すぎて理解できない
といった風にお客様が感じてしまう芝居にはしない
とルヴォーさんは言い切っておられました!

これが世界中の演劇ファンを虜にするデヴィッド・ルヴォーさんの凄さですね!

生の舞台でしか感じることができない、非常に美しく、不穏な世界を
皆様にお届けできると確信しています。
ご期待ください!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)