2014年5月18日日曜日

「練習」(practice)ではなく 「稽古」(rehearsal)

稽古一週間目が終わりました。今日は稽古休みですが、稽古場仕込み。

演出部の皆さんが、来週以降の稽古のため、稽古場をセッティングしてくださっています。

昨日の稽古の最後に、ルヴォーさんがされたお話を紹介します。

才能ある役者さんがしてしまうには「もったいないこと」、

それは、
"take refuge in a particular pattern"(特定のパターンに逃げ込む)こと。
*take refuge in...  〜に逃げ込む、避難する

つまり、役者は"mechanical pattern"(機械的なパターン)に陥ってはいけない、と。

自動的に動きが出てくるよう「練習」するのではなく、
その人を「生きる」ために「稽古」するのだそうです。

芝居がパターン化してしまってはいけない。

だから、演劇って、
「練習」(practice)するのではなく、
「稽古」(rehearsal)するのですね。

こういった話、ルヴォーさんによる
6月7日(土)17時公演終演後のアフタートークショーや、
6月8日(日)13時公演終演後のワークショップ詳細はこちら
直接聞けるかも知れませんよ!

舞台って生もの。
役者さんたちが、毎公演その人物を生きている。

そして、観客にとっては、そのときに肌で感じた感覚は、
二度と味わうことはできない。

でも、その感覚は、鮮烈に蘇る「記憶」として、ずっと私たちの中に生き続けます。

これこそ、『昔の日々』のテーマの一つかもしれません。

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)