2014年5月16日金曜日

日生劇場とシアター・ドラマシティがルヴォー仕様に!?

ハロルド・ピンター。 三人の密室劇。

日生劇場。 
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。

「ん?劇場が大きすぎない?」と思われた方、多いのではないでしょうか。

Old Times (Pinter, Harold)


実はそれこそ、是非とも「感じて」頂きたいポイントです。

ルヴォーさんは、お客様が日生劇場の客席に入った瞬間
「わっ!」って思ってほしいのだとか。

是非とも、今まで見たことないような日生劇場を体感していただきたいです!

『昔の日々』のダイナミックさを出すため、舞台は「張り出し舞台」になります。
美術、照明、音響、衣装、ヘアメイク...
全てにおいて、こだわり抜かれた舞台です。

ルヴォーさん曰く、この芝居は"modern Noh play"(モダンな能)

そう、お能です。日本の伝統芸能の!
モダンな能!

ノーベル文学賞受賞の英国人作家ハロルド・ピンターの芝居がお能のようだとは、ルヴォーさんならではの視点です。

これを意識した舞台の作りになる予定です。

そして、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでの公演も
同様に張り出し舞台となります!

私たちの劇場、いわばホームグラウンドで、
大阪の皆さんに「デヴィッド・ルヴォー芝居」という稀有な演劇体験をしていただけることは、
制作スタッフ一同にとって大きな喜びです。

東京公演、大阪公演、二つの劇場どちらも凄くなりそうです!ご期待ください!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)

『ナイン』と『昔の日々』

スリリングセクシー

『昔の日々』は、ルヴォーさん曰く、
「ハロルド・ピンターの作品の中で最もセクシーな戯曲。
『背信』(“Betrayal”)よりセクシーかもしれない」そうです。


Betrayal (Pinter, Harold)


ブロードウェイで、ミュージカル『ナイン』(『NINE THE MUSICAL』)を演出したとき、
主人公グイドを演じたアントニオ・バンデラスから電話があり、
「彼(主人公 グイド)を取り巻く女性たちって、いわば皆で秘密を共有しているようなものだよね」と言われ、
「その通りだよ!」と答えたことがあるそうなんです。


Nine: The Musical (Piano Series)

『昔の日々』は、『ナイン』のこのテーマを凝縮したようなもの、だとか。

女性には、核となる秘密の部屋があり、それは男性には絶対開けられない。
男性には絶対にたどりつけない部分がある。

そんな芝居なのです!


舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)

2014年5月15日木曜日

外国人演出家が演出する日本語の芝居

外国人演出家が日本語の芝居を演出する...って
どう進めて行くのだろう?と
疑問をもたれている方も多いのではないかと思います。

制作側でする準備としては、
日本語の台本(上演台本)と英語台本(原文)
両方とも全ての台詞に番号をふっておくことが多いです。

すると、演出家の方で「一幕の何番から!」という進行が出来ます。

今回も、両方の台本の台詞に番号をふってます。
日本語台本

ルヴォーさんは英語の台本を手にし、
当然ながら、役者さんは日本語の台本を持って、
一つ一つの台詞を確認しながら、稽古をして行きます。

英語だと一つの単語が多くの意味をもつことが多いので、
ある台詞が、実は深い意味を持っていたり。

稽古では、日本語でも同様の深みを出すよう、試行錯誤の連続です。

特に、ルヴォーさんは、日本語の「音」を大切にされ、
日本語の台詞の細部にまで、非常に拘られます。
(そして、実はかなり日本語が聞き取れるようです!)

外国の劇だからよくわからない」だとか
きっと良い物なのだけど、高尚すぎて理解できない
といった風にお客様が感じてしまう芝居にはしない
とルヴォーさんは言い切っておられました!

これが世界中の演劇ファンを虜にするデヴィッド・ルヴォーさんの凄さですね!

生の舞台でしか感じることができない、非常に美しく、不穏な世界を
皆様にお届けできると確信しています。
ご期待ください!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)

2014年5月14日水曜日

全てがcritical

世界中の名優を虜にする「ルヴォー演出」の現場。


細かい動き一つ一つに指示を出されるルヴォーさん

ルヴォーさん曰く、一つ一つ動き・瞬間が全てを左右する、とのこと。

例えば、ある登場人物が歩くシーンがあるのですが、
その短い歩きが、その人物にとっては"journey"(旅,行路,遍歴)なんだそうです。

「左右する」という意味で、ルヴォーさんは"critical"という言葉を使われていました。

研究社 新英和中辞典によると
"critical"とは、
1 (生死を分けるような)危機の,きわどい,危ない; 〈病状が〉峠にある,危篤の.
2 決定的な,重大な; 重要な.

確かに、台本の中の何気ない会話が、全てを決定するぐらいの力を持っています。
そして、非常に緊迫しているのです。

ルヴォーさんは"tension"という言葉を良くお使いになります。
音だけで聞くと日本語の「テンション」と同じかと思ってしまいますが、
辞書を引くと、「緊張、伸張」という意味。

演出家アシスタントの薛さん曰く、カタカナの「テンション」とは異なり、
「緊迫関係、緊張関係」と言った意味なんだそう。

それを聞いてから稽古を見ると、一つ一つの台詞、視線、動きに役者さん同士の
"tension"をひしひしと感じることができます。

まだ稽古が始まったばかりで、この緊張感!
劇場で見たらどうなるのか、今から非常に楽しみです。

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい 
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日) 

「スター」(star)と「有名人」(celebrity)の違い

筆者が以前、デヴィッド・ルヴォーさんと少しお話ししたとき、
「スター」(star)と「有名人」(celebrity)の違いについて、お話ししてくださいました。

今年4月に、オーランド・ブルームさんの「ハリウッド名声の歩道」(ウォーク・オブ・フェイム)殿堂入りの式典があり、そこでルヴォーさんは「スターとは何か」というスピーチをしたそうです。

オーランド・ブルームさんは、昨年、ルヴォーさんの演出作品『ロミオとジュリエット』でブロードウェイ デビューを飾りました。
彼はルヴォーさんに是非とも式典でスピーチしてほしいと熱望したそうです。

式典のスピーチの動画をYouTubeで見つけたので、スピーチの一部書き起こします。
(※誤りがあるかもしれません)



"What a true star actually is, as opposed to a celebrity, that is to say that obviously we're always interested to see a celebrity, but in my mind a true star is someone who pulls off the magic feat of being a stranger who we are always glad to see. Somebody in whose presence we feel our lives get a little bit larger, a little bit more full of hope, and a lot braver."

Orlando Bloom Honored With Star On The Hollywood Walk Of Fame  9:30〜

「真のスター」とは、「私たちにいつでも"会えて嬉しい"と感じさせる他人でいる、という魔法のような技をなし得る人」とのこと。

「その人の存在で、私たちの生活が少し大きくなって、少し希望に満ちて、すごく勇敢になれる」

そんな人だとか。

ただ「有名である」こととは全く違うんだそうです。

このお話を聞いたとき、
「『昔の日々』ってキャストもスタッフもスター揃い!」
と感じました。

英語で、始めて誰かに会ったとき、
「お会いできてうれしいです」「はじめまして」と言った意味で
"Nice to meet you."と言う、と中学校で習いましたが、

それだけでは足りない、
なんだか"I feel privileged to meet you"とまで言いたくなる、
*feel privileged to ~を手にできて恵まれていると感じる、~する幸運に浴する、~する特権が与えられてる

そんな人ばかりなのです。

是非とも多くの人に、
生の舞台で「真のスター」の「魔法のような技」、
体感して頂きたいと思います。

日生劇場と梅田芸術劇場シアター・ドラマシティでお待ちしてます。

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)

2014年5月13日火曜日

立ち稽古

立ち稽古が直ぐに始まるルヴォーさんの現場。

台本の世界が目の前で徐々に広がって行きます。

ルヴォーさん曰く、
ハロルド・ピンターが書く台詞は、
感情の吐露ではなく、常に能動的(active)に相手に作用するものなんだとか。


ハロルド・ピンターの本は
誰かが質問しているシーンで始まるものが多いそうです。


言葉とは、
"transmit"(送り届ける、伝える、告げる)ものではなく、
"It's like...to challenge another person!"
(「相手に挑むようなものなんだ!」)とのこと。

詩的(poetic)、叙情的(lyrical)ではなく
官能的で(sexy)
危険な(dangerous)舞台になっていくようです。

ご期待ください!!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)

2014年5月12日月曜日

稽古が始まりました!

日生劇場、そして、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで、
デヴィッド・ルヴォーさんの世界観を実現すべく一流のスタッフが集結した本公演。

スタッフとの打合せでは、
「クレイジーなアイディアなんだけど」
と前置きしながら、非常に細部にまで拘られるルヴォーさん。

そのお話に、トップレベルのクリエーターが
真摯に耳を傾け、その思いを具現化するため、議論を重ねています。

演劇とは、本当に「総合芸術」だと感じます。

名優達を虜にする「ルヴォー演出」
是非とも多くの人に見て頂きたいです!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい
■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)